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2003年08月22日(金) なんとでも生きていける

「ちゃんと輪ゴムで止めたらから大丈夫」
にっこり笑う花子に
「この子はなんとでも生きていける」
と思った。

明日は娘・花子(8歳)の学校の音楽発表会だ。
花子は以前から楽しみにしていて、お気に入りのブラウスを着るのだという。
花子のお気に入りのブラウスは白く、そでにフリルがついている。
そう言えば袖のボタンが取れていた(だらしなくなる)ので直さなければ・・・
花子のタンスからだし裁縫箱の近くに置く。

直さねば・・・と思ったまままぁ日があると思いそのままにしておいた。
しかし、発表会が明日、という今日になって、
どうしても外せない急用が入ってしまった。
花子の発表会も気がかりではあったが、急用にそれどころではなく急いで実家へ戻った。

結局花子のブラウスのボタンは直していないし、花子は裁縫箱の近くのブラウスの場所がわかるだろうか?
あれだけ楽しみにしていたのに、他の服を着ていくのだろうか?

発表会の終わったその日の夜遅く、花子はどうしただろう・・?
と心配しながら家に着くと、花子はお気に入りのブラウスを着ていた。

「そのブラウスはボタンが取れてるでしょ?どうしたの」
そう尋ねると花子はにっこり笑った。

強い子だ。この子はなんとでも生きていける。
母はそう思った。


ほぼ実話
花子とはもちろん日向葵のこと

就職活動の話をしているある日
母が私に話てくれた。

ぜんぜん覚えてねぇ〜


日向葵