かえるの日記&雑談

2005年09月23日(金) フェデリコ・カルパッチョの優雅な倦怠

イタリア人による旅エッセイ、しかもマヨルカとかブルゴーニュとか、行ったことないけど楽しそうなところを取り上げている、ので図書館で借りて読んでみた。
文中にやたら自分や同行者の着ているものブランドが頭のてっぺんからつま先まで(本当)出てくるのは、多分当時(80年代後半から90年代)の掲載誌がえるじゃぽんとかのオサレ系雑誌であったための配慮なのか、本当に当人の拘りで書いてるのか悩むトコロ。
本文と訳注とのボケツッコミ(という構成になってる)が面白くて何度も声出して笑ってしまったが、それにしても謎のトスカーナ生まれのカブキと料理と酒好き在日イタリア人フェデリコとは何者なんだろう?という疑問……というより、このフェデリコなる人物はフィクションで、訳註者として名前が挙がっている小暮何某が、実体験と虚構を交えて書いているネタエッセイではないかしら?という気がしてきた。

でも読むほうとしては実話か実在かなんて関係ないわけで、そんな詮索はヤボよと割り切りって読むことにする。馴れてくるとむかーしから大好きだった「どくとるマンボウ」シリーズの語り口をさらにくどくしたような文体が楽しい。
むかーしむかーし「マンボウ」を親の本棚から読み漁っていた時は、自分が海外旅行なんて夢の夢だった(今思うとなんで現実的に考えなかったのか不思議ではあるな)のだが、今や「行く!」と決めたらマダガスカルでもガラパゴスでもイースター島でも行けんことはなくなったし、キーボードをパチパチすれば写真満載の旅行記だってタダで読めるようになってしまった。
それでもこの本読んでて「うーんすごいなー!」と感心したのは(内容をそのまま信じるとして)食事のたびに二人でワインを2,3本空け食前酒と食後酒を飲み、あいまにビール飲んだりチェックインしてすぐホテルのミニバーの飲み物を飲んだり…私にはこの行為がもんのすごい贅沢に思える…してること。
私も一度イタリアかどっかで、まず食前酒飲んでコースにあわせて(グラスワインでもハーフボトルでもない)赤と白両方頼んで、食後酒と食後のチーズの後にデザートとエスプレッソ頼んで、ついでにカウンターでシェリーかブランデーをひっかけつつ勘定を済ませ*けして気持ち悪くならず*上機嫌でレストランを出る、なんてことがしてみたい。

……消化酵素云々よりまず経済的な問題で不可能だなあ。


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える夙川