今日は一日おばーちゃんにお付き合い。まずは檀家寺に行ってお参りと、本堂に一同集まってお経を聞く。 このあと折り詰めが配られることになっているのだが、今年は少し前に食中毒があったとかで別室にお重を並べて皆で食べることになった。 きっと参加者の中で一番年が上で下なのはおばーちゃんと私だなーと思っていたら、1910年生まれのおばーちゃんより更に2歳上の方がいらした。その向かいのご夫人は大正元年生まれだそうで、わー若いんだ!と素直に考えてしまった。 しかし話もソコソコに弁当片付けて退出する私たち。次は神社で観能の席取りをしなくてはならず忙しいのだ。
能舞台の前に並べられたパイプ椅子に手提げとカーディガンくくりつけて席をキープし、一度家に戻ってひと休みしてから開演10分ほど前に入る。 演目は「井筒」に間に狂言「太刀奪」と仕舞「夕顔」「歌占」が入り、最後に「鵜飼」。うちからプログラムにあった謡曲の本全部持って来たのに、「井筒」が終わったところで日が落ちてもう文字が辿れなくなった。
「井筒」はゆーめいな伊勢物語の『筒井筒井筒にかけしまろがたけ〜』から取ったお話。よく考えれば(なくとも)幼馴染が夫婦になってメデタシ、かと思えば旦那が浮気して他所に女こしらえて、今日は別宅泊まり♪って日にも嫁さんが特に変わったそぶりも見せないので、こりゃアイツも別に男がいるに違いない!と疑った旦那が出かけるふりして嫁さんを監視する、てな筋立てで結構とんでもない。 能ではその浮気されたヨメさんが霊となって井筒の傍に現れて舞うのであるが、話の中で旦那が心を改めようがやっぱり気は晴れなかったのだろうな。 井戸枠を模した台の横にススキが縛り付けてあって、小面を被った後シテがそこから顔を出すのだが、明かりが少ないせいか異様に迫力があった。(ちょっとこわかった)
「鵜飼い」の方は禁猟区で鵜飼をしていて地元民にとっ捕まえられ簀巻きにされて川で溺死した鵜飼が、殺生の罪で地獄行きになるところをお坊さんに一夜の宿の接待をしたことで許される話。先シテが鵜飼のおじーさんで、後シテに閻魔大王が出てくる。鵜飼に比べて閻魔大王の舞いは元気一杯。
能は大体生きてる人間(面無し)が死者の霊(面付)に会う、という話が殆どなので、いっちょアモン・ヘンの辺りでエルダリオンがボロミアの霊と会うとかどうかしら、とカプ違いなことを考える。(アラゴルンやファラミアじゃ両者のスタンスが近すぎるので)。 なんかこうお忍びの旅の途中で王様がふと立ち寄ったらば、そこにバイキングのコスプレ、じゃなくて立派な楯と角笛持った美丈夫が出てきて、我こそは〜〜って語りながら舞ってくれて、途中でちょっと狂乱したり嘆き悲しんだりしながら最後は静かに、後には露と消えにけり〜〜(繰り返し)
なんだかスゴイはまるような気がするけどあかんかな(^^;;
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