「よしなよ、ブローニングは背中に感じやすいんだ」
ムハー!イカス!シビレル! ルパン1stシリーズDVD全話観終わりまちたので感想。
全話通して観てあらためて気付いたこと。
思いのほか宮崎(駿)色が強かったんだなあ、旧ルパン。
前出のセリフなどに見られるように、 旧ルパンといえばアダルトでハードボイルドな大人のアニメ、 というイメージが強く、中でも、 第4話「脱獄のチャンスは一度」 第9話「殺し屋はブルースを歌う」 などは特筆に値するカッコ良さで、 アタシなんか旧ルパンと言えばまずこの2話を思い出すほど スキスキスーな回なのですが、 奥さん御存じでした? 実は そうでもなかったんですよ。 そういう路線なのは最初の数話だけなのね。
なんでも放映当時、やはりアダルト路線では視聴率が振るわず、 お偉いさんの意向により急遽路線変更を余儀なくされ、監督の大隅正秋が降板。 そこで登場したのが、我らが(我らが?)宮崎・高畑コンビだったわけですな。
そう、そうなんデスヨ奥さん。 今までウッカリしてて気がつかなかったけど、 そう言えば不二子ちゃんがメラ色っぺーのは最初の数話だけであり、 2クール目に入って演出が全面的に宮高コンビに移行した 第14話「エメラルドの秘密」なんかは 動きや絵がパッと見「世界名作劇場」みたい。不二子ちゃんとか特に。
そういや、子供の頃やってたいろんなアニメみて、 「これもハイジ(とおんなじ宮崎駿)の絵だー」って思ってたけど アタシ達世代って物心ついた頃から知らず知らずのウチに 宮崎アニメに毒され、じゃない、みて育ってきたんだにゃあ。 で、未だに毒されっぱなしなんだにゃー。
それはそうと!「千と千尋」の特番で りゅうくんがアフレコしてるとこやっててサァ! ムッヒョーかーわーいーいーりゅーうーくーんー!! (たまらずりゅうくんに向かってダイヴ→びよよんパンチ(※)が顔面に炸裂→止め絵)
で、話を戻すと、演出交代と同時に、 ルパンの車がベンツのオープンカーから お馴染みのフィアットに変わってまして。 アレです。 ルパンと言えばこれ!と言っても過言ではなかろう フィアットの崖側面走行演出はまさにこの時誕生したワケですよ奥さん!(たぶん)
そしてフィアットといえば「カリ城」。 最初に「カリ城」の時計塔のシーンみたとき思い出したのが 第10話「ニセ札つくりを狙え!」だったんだけど、 他にも、第11話「7番目の橋が落ちるとき」や、 第21話「ジャジャ馬娘を助けだせ!」とかみると おおおー。とおもうます。 「カリ城」のあのシーンやあのシーンの原型がここに。 第18話「美人コンテストをマークせよ」もそうかな。
宮崎ルパンといえば「カリ城」。 だと思ってたけど、 ホントは旧ルの頃から宮崎ルパンは確立されていたのだなあ。
でも、マニヤなひとたちにとってはそんなの周知のことなんデスヨネ、きっと。
アタシは100円ライター使ってたり、カップラーメン食ったりする いわゆる庶民派ルパンがやっぱ、すきです。 あと、「カリ城」でクラリスを塔から助け出す時の 「不二子ォ、ロープだ。」っていう山田康雄の演技がすきにゃん。
アレ?旧ルを語るつもりがいつの間にか宮崎ルパンを語る、になっちゃったヨ? なので次回、 今度こそ旧ルパン全話感想に挑戦しちゃえ!の巻き。おたのしみに? 次回ていつだ?
ところで今年のTVスペシャルは8/3ですて。
※びよよんパンチ バネの先っぽにボクシンググローブが付いてるアレ 不二子ちゃんの股間から飛び出すことが多い。
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