星の瞬きを道標に
「愛がすべての中心なんて
おかしいわよ」
頬を紅潮させて
声を荒げた君の顔を
身じろぎもせず見つめていた
決まり悪そうに
うつむいた君の顔を
声も出さずに見つめていた
君がそう思うのなら
それでいい
ただ
君は終点ではなかった
それだけの話だ
君にいくら愛を伝えても
伝わらなかったし
それは仕方のないことだろう
耳を引っ張って
口を近づけて叫んだところで
それを愛とはよべないから
けれど
愛がすべての中心であることは
紛れもない事実だ
この世界すら愛によってのみ
存在している
それは紛れもない事実だ
そのことを
誰かに伝えるために
その誰かが
気づいてくれるかもしれないことを
光として
僕はこの旅を始めた
旅路の果ては
いまだ見えない
まだ
この荷をおろすことはできない
さびしげな君の横顔を背に
僕はまた旅に出よう
長い旅路の終わりを信じて