エアーポケット
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2001年08月10日(金) たわごと

 少しの遠回り、軽い衝突、ほろ苦い景色

灼熱の炎をなかで、コートをはおり、なぜ暑いのか気が付かないでいる人。

遠い景色に憧れて、近くのそれを見逃したフリをして、それでも俺はともがき続ける。

「そっちは、危ないよ」と、幼い頃母に教わった場所へ、今まさに自らの意思で入り込もうとしてる瞬間。

共に汗を流し青春を謳歌した仲間が、ボソッと口にした哀しい現実。

決して甘えることのできない女に惚れた瞬間。

見上げた空の青さより、そこにある月に感動した瞬間。

短距離走のポーズで飛び出した一歩を踏み外し、心を寄せていた少女に笑みを与えられた、遠い過去。

人生の断片が、ものすごい束になって、押し寄せてくる。
もうそれは断片ではなく、小惑星クラスの大きさで、僕にはどうする事もできないと思った。

いつも、「ここからだ、まだ途中だと」言い聞かせ、都合のいい夢をみていた。夢から覚めたら何をする?

夢から覚める?それもまた夢だよ。


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