世を忍ぶ仮の日記
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2004年11月30日(火) 今なら飛べる、かもしれない。

今日ならショパンが弾ける、かもしれない。
唐突に思い立って楽譜を色々と引き出しては弾く。
あたしの中でショパンは余りにも敷居が高いものになりすぎて、怖くて普段弾けない。
ナイーブになってるこんな秋の夜長には、ショパンを弾くことができるかもしれない、
そう思ったんだ、確かに。



秋刀魚焼く方に気を取られてしまった秋の終わり。



日記をつけている【私】の人格に自分自身で飽きがきてもう辟易。
お前なぞ消えてしまえばいい。
他のモノとすり替えてしまいたい。
たとえばどんなキャラクター、と問われると存外困ってしまうのだが。
つまんねえ人間だな。
もうちょっと引き出しあっただろう。


先日の日記をむしかえすようで全く此も嫌いなのだが、私は鬱の人間が嫌いではない、むしろ好きだ。
真剣に悩む姿は見ていて恍惚とする。
真剣に生きて、目標を持って動こうとしているから。
何もやってないのに悩むんでるように他から見えるだろうけど、意外とやってんだよ。
でも、
私は、実力主義だ。
「緊張して実力でなくなってる? ハァ? 言い訳でしょ。
舞台の前で出来てない、それがあなたの実力よ
殺傷力の強い言葉だったが、効いたなあ、中学生にこれ言うんだぜ? 
「だぜ」とか書いちゃったよ。
口に出して「○○だぜ?」と言ってみて下さい。ああ恥ずかしい。
んでまあ、こんな実力の無い私ですんませんと思って生きてますすいません。
ちなみにそんな事言った先生は、舞台で恐ろしく失敗ばかりしていて聴いてるこっちが青ざめました、根に持っていただけに。
実力社会て怖いわよ。言ったことには責任を持って頂こう。
自分が言った事は、自分が実現した方がいい。
だからまあ、私は自分の身を守る為、大口はホラでしか叩かないように気をつけているのさ。
なのに何故かね、鬱の人は必ず私に幻想を抱く。
ちょっとみえにくいモノに幻想を抱くのは気持ちがいいのか。
私は、私をみえにくくしているつもりは毛頭無いのだが、一部肥大した妄想を抱かれやすい傾向があるので、その内に原因を見つけ出して排除したいと考えている。
幻想は壊れても、まだしがみつく場合もあるのだが、まあいい加減治ってきたら段々消えるだろう、肥大した部分。



ショパンを弾きながら必ず最近思い出す平野という作家の書いた『葬送』を読んでしまった私を恨む。
どこかに大どんでん返しが起こって「実はショパンはこんな汚い人間だったんだ」とちゃんと書いてくれるのをいつまでも待ってしまった時間がかかった読書合わせて6時間。
多分過去の読書記録の方にあるだろうからもう一度言うのもしつこいだろうが、弾くたびに
「ショ、ショショショショパンはあんなに耽美じゃない」と頭の中がグルグルしてくる。
絶対どっかえげつないとこ持ち合わせてる人間だと思うんだがね。意外と激情型。案外弾いてる時に興奮してミスもしてみたり。みんな「完璧に統一された音一つ乱れの無い美しい世界観」をショパンに求めているのは何故。案外間違えてたに10ポンド。た、高っ。
彼(平野)はエチュードの10-1を見ず聞かずで小説書いちゃったのか。
「リストに捧げる☆」とか書いて、すんげー単純でつまんない曲書いてて、弾いてるとこんな声が聞こえてきそうだ。
「だってこれ、手が大きくてパラパラ弾いてれば、内容無くても、リスト君ってこんな感じじゃん? アハハハハ」
そんなショパンは凄くイヤなヤツだと思ったのになあ。
私はテクニックの無いリスト弾き(そんなのリスト弾きとは言えないので現在違う道を探している。募集中)なショパンを弾いてしまうことがしばし多発してしまうので、より一層憎くなる場合がある。
がさつですいませんねええ、あんただってピラピラ弾いててなんだかんだテクニック見せつけてんじゃんかよ、綺麗でちゅねーよかったでちゅねー(←負け犬の遠吠えっぽいな、我ながら)。



どうせ舞台で聴衆にもてはやされてなんぼだ。



舞台に立つ機会ゼロ。
自由って素晴らしい。
しばらく安寧と愚痴でも言っていたい。



あ、まだ声楽のレッスンが残っていたので、アマデウス君とグスタフをどうにかしないと、両方馬語を。
しばらくアマデウスに呪詛でもはいてまひょか。
サリエリみたく。
あなたは勝者で私は敗者で……。
自分の台詞は全部忘れたよ、エリーザ!


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