世を忍ぶ仮の日記
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2004年11月18日(木) 家出

もう35年も前になるのだけれど。
お金は50円だけで新宿まで出たことがある。
近所のお姉さんが「家出をしたい」と、お姉さんの全財産を片手に誘われて、なんとなく行ってしまった。
お姉さんと手に手を取り合ったつもりが、はじめて出た新宿の人混みの多さに、あっさりとはぐれてしまったんだ。
僕は、途方に呉れたんだけれども、寝袋も持っていたし、まあいいかとそのまま駅で寝てしまうことにした。
まわりは闘争だのなんだのと騒がしくって、血まみれになった同年代の青年達が駅に来ては一息つき、また血まみれのまま飛び出していく。
僕は喧嘩は得意じゃあないし、元々興味も無かったから、なんだか大変そうだなあとまた寝袋にくるまって眠る。
けれども、それぞれ縄張りというのがあって、まわりの段ボールを持った人に起こされたりもする。
なんだかよく分からない。
きょとんとしていると、まあいい、そのまま寝ろと言われたので、一週間も駅で寝泊まりしてしまった。
はぐれたけれども、運良く絵道具も手に持っていたから、絵を描いた。
売れたお金で少しずつ。
長野に行って、滋賀に出て、岡山に出た。
岡山で「うちの子になれや」と言われ、1ヶ月くらいそこにいたかなあ。
最初は分厚いトーストをくれたんだけれども、犬がたくさん居て僕におそいかかってきたからびっくりしちゃって、まず最初にパンを投げてしまったんだ。
「パンを、犬にとられちゃいました」
僕が、おじさんとおばさんに言ったら、まあまあ、しばらく泊まっていきんさい、可哀想に。
二階の上は使ってないけんそこに泊まるとええ、食べ物は、下にある冷蔵庫のもんを好きに食べてええけえ。
言われたとおりしばらくは、悪いなあと思いながらももそもそ食べて過ごしていたんだけれども、やっぱりそれじゃあいけないかなと、絵を描いてお礼を言って、広島に出た。
広島でまた3週間くらいおうちに寝泊まりした。
工事中の家だったら泊まっても誰にも分からないから、朝早く起きれば大丈夫だろう。
そう思ったのに大寝坊。
起きたら頭の上は工事をしてる。
一緒にお茶を飲んでお礼を言って、そこを旅だった。




のような話を仕事先でされて、オモロイ話やー、いっちょ日記に書いたれ、と思ったら昨日、気が付けばガクーンとブラウザが落ちていて、パァになったんでそのまんま書く気が失せたら、もう雰囲気などが失われてしまった気がします。
あかんわ、わし。


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