世を忍ぶ仮の日記
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2004年11月10日(水) 法悦の極地へと向かって

ところでここ毎日、晩ご飯のメニューを前日に考えても起きたら忘れているので、
「ようし、じゃあ料理の本を読んでちょっと折り目をつけておこう」と思ったら、
今日は本ごと消えてました。
どうせ違うもん作るから良いんだけどさ。


とうとう右手が治らぬ内に、プレリュードからノクターンへと譜読み入りましたポンチキスクリャービン。
何故私がスクリャービンのことをイカレポンチキだのキ○ガイだの言うかって、そりゃガッコの授業の所為だろう。
最初の鍵盤音楽史の先生は「スクリャービンはね、法悦の極地へと向かってわなわなと震えるような感じで」と嬉しそうに言う。
思わず
「先生! 法悦の「ほう」は漢字でなんて書くんですか!?」
訊ねているのはやっぱり私の隣に座っている人です(鍵盤ものなのでピコ系ではない)。
先生は嬉しそうに「法律とか、方法の法だよ」と答えてました。どっかのノートに「スクリャービンは法悦」とだけ書かれているだろう(授業のノートを取る性分ではない)。
その後も音楽理論で「スクリャービンって色彩ピアノだけじゃなくてさ」と。
色彩ピアノというのは音や和音を出したらその色がパァ〜って出るというピアノを考え出そうとスクリャービンさんが考えついたのですが当時の技術では出来ず。今なら簡単にプログラミングできるのでスクリャービンを現代に連れてきたいもんです。
でも多分本人も直ぐに飽きるとみた。
それだけじゃすまななくってさ。
凄い小声で先生は呟いたよ。
「匂いピアノも考えたんだよね」
誰かが
「それは出来たんですか」
と速効訊ねてました。
「いや、死ぬ直前だったから」
凄い小声で授業が進んでました。
恥ずかしいよね匂い音楽。
聞いた瞬間に色んな事を想像した。
・どんな匂いだ。
・どの音の時に匂わせるつもりだ。
・どんな環境下で匂わせるんだ。
・混ざったら臭い。
五感に働きかける音楽を目指していたんですってよ。
うまくいけば
「お・・・お! この音はっ、フェロモンストーム!(白目)」
くらいにはなるかと思いますが、
その音はどんな音だ。
臨終間際のスクリャービンに問いただしたい。


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