世を忍ぶ仮の日記
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2003年12月16日(火) 逆ドクハラはあるか?

ここのところ夜眠たくて日記を書けなかった。
夜になると、一日の大半の出来事に関する考えを失ってしまう。
例えばこの日の夜に思い出せた事と言ったら
「昼間通りすがりのラーメン屋で食べた辛味噌ラーメン美味かったなあ」
程度だ。一文で終わる。


治りかけた筈の風邪が薬が無くなったら全快してくれなくなったので、観念して再び耳鼻咽喉科へ行く。
頼むから先生、今日は笛吹かないでくれよ、と祈りつつ、待合室のお供は『ヨリックの饗宴』。またハムレット読み返したくなってしまった。で萬斎ハムレットを拝むの♪
前の前の人が、歌歌いの人だったらしく、この季節(クリスマスシーズン)歌を歌う機会が多すぎて酷使の余り喉を痛めた人だったので、先生嬉々として喉を診ている。診察風景が丸々見える訳じゃ無くても、声のトーンで丸分かりですよ先生。
声帯は5つの筋肉で、閉じたり開けたり、ほらここが高音を出す声帯ね、それがどうのこうのと延々講釈つきで診察をした後は、薬は普通に出していた。アドバイスもそんなに無し。歌歌うなっていうアドバイスも仕事で歌っている人間には無理だしな。でも「寝る時に加湿器つけたら?」て私は思ったんだが。
「この季節乾燥しちゃってぇ〜、それもあってかなぁ? 乾いちゃうんですよねっ」
語尾上がりの患者さんに「暖かいものを飲むようにね」しか無いって……。マスクと加湿器……←拘るし。
この先生、単に診察が丁寧っていうのもあるんだろうけど、蓄膿症の人を診る時の声のトーンが低かったり、やっぱり喉が好きらしい。「鼻」とって「耳咽喉科」にしたら? とすら思う。
私の喉は、前回診てもらった時より少し良くなっているのだそうな。やった!
診察を受けている最中に、医者が好みかそうでないかで、こっちのトーンも全然違うんだな、ということをしみじみ感じる。好みのドクターの時はフェロモン10倍出るんじゃなかろうか、私の体。耳鼻咽喉科の先生には性的魅力をこれっぽっちも感じないので、私は自分が女であることを忘れて診察を受けている。
気管支、肺に炎症が起きてないか、ということで聴診器持って「ちょっといい?」と言われた時も、どこから手を入れたもんか戸惑う医師に向かってガバーって下からセーターたくしあげすぎて「あ、適当で…適当でいいから」と医師が、逆に照れる(←照れるなよ…)くらいにあっさり上げる。
「ちょっとリンパを診るから」
と首を触られている間も「腫れてるね」と言われても、「マジっすか!?」程度で、前に内科医に触られたようなあの燃え上がるような感情は何処にも無かった。
ああん、も一度あの内科医に会いたい〜、でも今は喉なの(しくしく)。
前回よりも治っているのに薬が増えた。すいませんね、面倒くさい体なもんで、薬出すにも随分迷られてました。
昔毎週行っていた処方箋薬局のお姉さん達と仲良く「今日は、風邪ですか? まあ大丈夫?」などという会話をかわしつつ、帰路につきがてら、逆ドクハラまがいってありかしら? などと考える。家につくとテレビで東大付属病院で医療ミス裁判の問題をやっていたのだが、色々どす黒いことを考えてしまったので無かった事にしよう。



帰宅して考えたドス黒い事は関係無いとして。
医師と患者に於ける関係とは、案外セクシャルなものなのじゃないか、と思う。
イケメン(という言葉、あんまり好きじゃないんだよな)サーファー風歯医者に口の中をガバーっと診られるのはやっぱちょっとイヤ、というように、治療、癒すという行為は、エロティックなもんだと思うのですが。そんな事考えながら病院行っちゃ駄目でしょうか。
実は同様に音楽に於ける先生と生徒、など「より良い状態にしていく」というのも、エロティックだと思うんです。いや、私ゃ一度たりとも、妖怪の類にエロを感じた事は断じて無いですこれだけは誓って言う。自分のピアノの先生にエロを感じた事は人生一度も御座いません。
医師の方に戻って言うと、外科だとあっさり「僕が治してあげるから」と内面を抜いて外側から治すので、治療する側が「いやあん先生格好いいっ」となっても余り問題は生じない。
ああ整形外科行きてえ。
例えば鈴木杏樹が盲腸の手術の時の医者と結婚したように、あっさりしている。外側に見えるものは分かりやすいのか、皮膚科の医者なども性格がサバサバしているのだが、内科など中に何かあるのか調べる類になればなるにつれ、隠されたエロスみたいなものが出てくるので、味わっていて大変面白い(←面白がって病院行ってて良いんだろうか)。
精神科や、心理学領域に於いては「転移:逆転移」など用語が出来る程で、外科で「僕が治してあげるから」の発言にトキメキの嵐を噴かせてしまった私としては、「何もそんな難しく考えなくても」と感じてしまう。まあ、外科ほど「治すから」と言えないっていうのもあるんだろうが。
と、グダグダ書いたが、結論は「耳鼻咽喉科の先生はあんま好みじゃないわ」という事なんでしょうね。
て、ヲイ。


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