世を忍ぶ仮の日記
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2003年10月29日(水) 白衣と眼鏡とお金

今日は声楽のレッスンの日。
「カッカー(学校でもこう呼ばれる)、時間あったらいつでもうち来ていいですよー」という伴奏者の後輩の言葉に甘え、昼過ぎにお宅へ伺う。
「カッカー、テレビつけたらカセタイシューが濃厚なラブシーンをしてましたー」
二人で昼ドラを観る。
あらすじを後輩に教えてもらいつつ、次回予告。
二人で何故だか拍手喝采。
最近「絶賛」「大絶賛」される洋服が増えてきているようだが、喝采はその後流行るのであろうか。
「大喝采スカート」
スカート履いたら喝采浴びるんですよ?
「昼ドラの予告に喝采はしても、スカートに喝采はしないなあ」
二人でのほほんと、「練習めんどいや」とテレビ観たり雑誌みたりダラダラしていたら、ふとしたきっかけで好みのタイプに話が変わった。
「私、白衣に眼鏡が好きなんです」
後輩の言葉に思わず手を伸ばして握手をする。
「白衣はちょっとヨレッと皺がよってるくらいで、眼鏡は縁なし、銀縁、黒縁、色々あるよね!」
「どれもいいっすよね!」
握手。
「できればファッションには拘らない感じで」
握手、そしてまた握手。
「あんまり同じ趣味の子がまわりに居ないんですけどね」
後輩は言う。
そーいやその子、陰でこっそり活字を読むタイプだもんな。
活字好きは白衣に眼鏡に助教授とかそーゆーのに弱いのか? も。ね。
白衣と眼鏡の話をしていると時間になったのでレッスンに行ってテキトーに歌ってトスカを終了して、次回「つばめ」。あー蝶々夫人の方が良かったなー。嘘くさくて。今回の歌は、「愛があれば富はいらない」ですってよ、歌詞見たんですけど。いやー先立つものは金だろ金。
声楽のレッスンが終了してからお腹空いたので二人で飯を食いながら、後輩の恋愛相談を聞く。
ぼんやりした白痴系理系T大生と付き合って、白痴系だから全部ボロボロしゃべってるしゃべってる。
「なんかー理想はおねーさんに甘えたいらしーんです。カッカのこと好きだって言ってました」
笑顔に隠された怒り。
ていうか彼女にそゆこと言うか? と私も怒り。
「あれ〜? 会ったことあったっけ?」
「あるんですよ、一度」
「うーん。私、学生とは付き合えないよ?」
と私の概算を彼氏さんに対して請求しておいた。勿論、実際に私が付き合う時に「プレゼントはこんだけ払わないと付き合わないね」という訳では無いが、だいたいの理想(←理想ってのがミソですな。実際恋に落ちちゃえば理想なんてどーでもよかったりするし)を突きつけておいた。
「やっぱり白衣に眼鏡で研究者タイプってお金無かったりするんだけど、お金も好きー」
後輩の弁に頷く私。
難しい問題よね。
ま、でも私の値段にビビッたらしく、
「じゃ、彼氏さんにもヨロシク☆」
と去り際に言ったら
「はーい。これからは喧嘩せず仲良く頑張ります」
と言っていたので、私のはったりも功を奏すれば良いと願うばかりである。



概算の内訳は教えない方が、人生トキメキが多いってもんでしょ。


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