| 2012年08月04日(土):3年と10ヶ月 |
逢ったときから、笑顔じゃなかった。 キスもしてくれなければ、抱いてもくれなかった。 あきらかにいつもと様子が違った。 どうしたの、と訊いてみた。 なかなか答えてくれなかった。 彼は本心をなかなか口に出さない人だから。 長い沈黙のあと。 彼から、付き合っていくのが辛くなった、と言われた。
ああ、いつかお別れする日が来ると、最初からわかっていたけれど。 それが今日だとは、思ってもみなかったよ。
嫌われたわけじゃなく。 忙しくてぜんぜんかまってあげられないのに、いろいろ身の回りの世話をしてもらって、それがだんだん重くなってきたんだとか。 最初の頃結婚したくないって思ったけど、一緒にいればいつかは気が変わるかと思ってた、だけどそうはならなかったって。 結婚できないってわかってるのに自分の世話をしてくれるから、逢う時間を作らなきゃ申し訳ないって気持ちが、ここへきて破裂した感じなんだろうな。 助け合える仲でなければ、長くは続かない。 どちらかに負担がかかり続ければ、いつかは破綻する。 彼は、僕が辛い目に遭っていたときたくさん助けてくれた。 だから僕は彼に感謝し、彼が辛いとき助けてあげたかった。 仕事でなかなか家事ができずにいる彼のため、土日はできるかぎり彼の部屋に行って洗濯や掃除をしてた。 けれど、その結果逆に荒れている僕の部屋を見て、彼は、こんなに部屋が荒れちゃってるなんて、それだけ負担をかけてたんだなあとこぼした。 僕は、確かにちょっと家が遠いから通うのは辛かったから、たとえ結婚できなくとも、一緒に暮らしたかったんだよ。その日が来ると信じて、自分の部屋が荒れたりしても頑張って通ってたんだ。と、今までずっと言えなかったことを彼に伝えた。 さらに、我慢は美徳でもなんでもない、もっと自分の気持ちを口にして僕に伝えてほしかった、そしたらこんな結果にはならなかったかもしれないということも。 彼は辛い日々は終わったというような少し晴れ晴れした表情で、我慢しすぎて嫌いになる前に本当の気持ちを言えてよかったのかもしれない、と言った。 て いろんなことを教えてもらったのに。 いろんな楽しみをはんぶんこしてきたのに。 僕をこんなにもたくさん成長させくれたひとなのに。 僕をこんなにも大事にしてくれた人なのに。 そばにいさせてくれるだけで毎日がありがたく、感謝してもしきれない。 そんなとてもとても大切な人に。 僕はたくさん、辛い思いをさせていた。 最低でもかれこれ1年ほど、彼を苦しめていたことになる。 なんでもっと早く気がつけなかったんだろう。 ああ、自分が情けないや。
僕と一緒にいていいことあった?と訊いてみた。 うん、とってもたくさん。と答えてくれた。 少しは彼の役に立ってたんだね。素直にうれしかった。 大好きすぎて忘れるとかできない。 いつか彼の気持ちが変わらないかな、なんてことを望んでしまう。 でも、彼は、一度決めたことを決して曲げない人。 一度冷めた気持ちが再び熱くなることはもうないだろう。 悔やんでも悔やみきれない。 幸せすぎた日々。 |
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