ヤグネットの毎日
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2002年03月22日(金) 秋休みの導入で景気浮揚??

 朝から忙しかった。
 昼からは、街頭演説会を聞くために、四条河原町にでた。
 久しぶりの四条通り。青春の甘酸っぱい思い出がつまっているこのまち。懐かしさがこみあげた。
 街頭演説会の様子をビデオにおさめた。スーツ姿でバッチをつけた男がビデオを回す姿。自分でもおかしさがこみあげるが、わざわざ京都まで出てくることができない仲間のみなさんのためにも、ビデオを回して臨場感をもってみてもらおうと考案したものだ。

 今朝(22日)、ネットでニュース記事を検索していたら、「asahi.com」で「首相、景気浮揚に「秋休み」提案 税金使わず経済効果」というタイトルをみつけた。

 経済財政諮問会議で小泉首相以下、経済閣僚や財界のトップが真剣に議論していた、という。内容は、こうだ。

●集中休暇をとると、経済効果が上がる。一週間の集中休暇は盆暮れとゴールデンウイーク。他に一週間、集中的に休む、というもの。
●委員の中からは、以下のような意見が相次いだという。一部紹介すると、「百貨店の売り上げが増える」(竹中平蔵経済財政担当相)、「観光もそう。間違いなく芝居も増える。音楽会も込む」(牛尾治朗ウシオ電機会長)。奥田碩・トヨタ自動車会長も「盆暮れの大混乱で50キロ渋滞が起きるのは本当にばかげたこと。2カ月ぐらい交代で休めば、ずいぶん違う」
●もっとも、ある委員からは、「休日増は当面の活性化として意味があるかもしれないが、話がそちらばかりになると少しおかしい。私は本来の活性化論議を進めたい」と、クギを刺す意見もでた、という。

 この国のトップは、本当に秋休みの導入が、景気浮揚に役立つと考えているのだろうか?
 いくら休みを増やしても、「外にでてレジャーを楽しもう」「何かを買おう」という気持ちにさせなければ、意味がない。
 第一、自民、公明、保守が鈴木宗男氏への議員辞職勧告決議案を本会議に上程せず、「疑惑にふた」を必死にかけて、政治に寒々とした風を送っている一方で、庶民の懐も消費したくても寒すぎるのだ。
 それに、国民の多くは、休日をどう過ごすかよりも、食べていけるだけのくらしをどう保障するのかを必死に考えているのではないか?

 いま何よりも必要なのは、社会保障の充実で将来への不安を取り除くこと、国民の懐をあたためて「ものを買おう」という気持ちにさせること、そして、政治に対する信頼回復だ。

 経済財政諮問会議は上流階級のサロンなのだろうか?
 あまりに現実離れした議論に、この国の将来への不安と抜本的治療の必要性を感じたのは、僕だけだろうか?


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