10月最初の日曜日はゆっくりと読書から。 午前中は部活があったので学校にいました。 普通だったらそのまま午後は仕事しようかと思うのですが、 最近ちょっと体の調子が悪かったこともあり、 とっとと帰宅しました。 昨日、図書館に行っておいて大正解。
本日の1冊: ・『ひとがた流し』(北村薫/朝日新聞社)
女性同士の友情を描く時、3人というのは 絶妙なバランスなのではないでしょうか。 2対1になっちゃうのでは。。。というご意見もごもっともですが、 2人だけというのは、時として重いときもあるわけです。 違う生き方をしている3人がそれぞれの役割を担いつつ、 お互いを尊重し、適度な距離を大切にしているからこそ、 続くものがあるわけです。
さて、北村先生の今作は、そうした3人のうちの1人が、 病にかかり(おそらく乳がんであろう)、亡くなるまでの 日々が淡々と(まさに、淡々と)綴ってありました。 やろうと思えば、劇的なドラマになる要素がごろごろしている。 それでも、その一つ一つが日常の中に納まっていました。
だから、私、泣きませんでした。 泣かなかったけれど、良い話だったんですよ。 最近、「泣ける!」ということが1つの評価になってますが、 (実際、生徒の読書感想文にもその手の作品の多いこと・・・) 「泣ける」からいいってもんじゃないですよね。 (泣ける話を否定しているわけじゃありません。 だいいち、私は本を読んでしょっちゅう泣いてますから) 大切な人がこの世を去る・・・その間にも、 それぞれの家族の生活は続いていって、 離れては寄り添い、寄り添っては離れて、 川が流れ続けるように、時も流れ続けるのですね。
なんだか唐突な展開だと思う部分もありましたが、 さすがさすがの北村先生なのであります。
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