当世高校教師気質
一生勉強 一生青春

2006年10月01日(日) 『ひとがた流し』

10月最初の日曜日はゆっくりと読書から。
午前中は部活があったので学校にいました。
普通だったらそのまま午後は仕事しようかと思うのですが、
最近ちょっと体の調子が悪かったこともあり、
とっとと帰宅しました。
昨日、図書館に行っておいて大正解。

本日の1冊:
・『ひとがた流し』(北村薫/朝日新聞社)

女性同士の友情を描く時、3人というのは
絶妙なバランスなのではないでしょうか。
2対1になっちゃうのでは。。。というご意見もごもっともですが、
2人だけというのは、時として重いときもあるわけです。
違う生き方をしている3人がそれぞれの役割を担いつつ、
お互いを尊重し、適度な距離を大切にしているからこそ、
続くものがあるわけです。

さて、北村先生の今作は、そうした3人のうちの1人が、
病にかかり(おそらく乳がんであろう)、亡くなるまでの
日々が淡々と(まさに、淡々と)綴ってありました。
やろうと思えば、劇的なドラマになる要素がごろごろしている。
それでも、その一つ一つが日常の中に納まっていました。

だから、私、泣きませんでした。
泣かなかったけれど、良い話だったんですよ。
最近、「泣ける!」ということが1つの評価になってますが、
(実際、生徒の読書感想文にもその手の作品の多いこと・・・)
「泣ける」からいいってもんじゃないですよね。
(泣ける話を否定しているわけじゃありません。
だいいち、私は本を読んでしょっちゅう泣いてますから)
大切な人がこの世を去る・・・その間にも、
それぞれの家族の生活は続いていって、
離れては寄り添い、寄り添っては離れて、
川が流れ続けるように、時も流れ続けるのですね。

なんだか唐突な展開だと思う部分もありましたが、
さすがさすがの北村先生なのであります。


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葉明 [MAIL] [当世高校教師気質��]

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