当世高校教師気質
一生勉強 一生青春

2003年10月08日(水) 『ルート225』

昨日から2年生は修学旅行。静かだ〜〜〜。
おまけに、私、2年生しか持っていないから、
授業が一切ない。正真正銘、ゼロコマ。
これで給料貰うのか・・・我ながら恐ろしい。
でも、帰ってきたらまた戦闘の日々だ。
しかも、これから後期に入るわけだから、
ここで気合入れておかないと3月までもたない。

本日の一作:
・『ルート225』(藤野千夜/理論社)

ちょっとだけファンタジー?
登場人物のキャラが生々しすぎるから、
あまりファンタジーっぽくないのだけれども。
要は、姉弟が夕方に公園から家に帰ろうとするのに、
何をどう間違ったか、異世界に踏み込んでしまった話。
そこには怪物やら魔法やらといった分かりやすい冒険はなく、
ほとんど現実世界と変わらないはずなのに、
ただ2人の両親がどこにもおらず、
数年前、肺炎で死んだはずの少女が生きていて、
喧嘩していたはずの少女と仲直りしているような世界がある。
それは、ひょっとすると全くの異世界に踏み込むよりも、
ずっと恐ろしいことなのではなかろうか。
2人は剣も持たず、魔法も使わないけれども、
確かに厳しい現実と戦い、日々を冒険しているのだ。
しかも、この小説の凄さはラストにあるのでは?
ネタばれ覚悟で書いてしまうならば・・・帰れないのだ。
2人は、現実に、両親のそろう元いた温かな場所に。
シビアな話だと思った。めでたし、めでたしではないのだ。
両親は失踪したことになり、2人は別々の親戚に引き取られ、
それぞれの人生を歩んでいくしかない。
その一方で、2人の子どもの失踪を歎く両親の住む世界があるのに。

司書の先生は「単純な話よね」と笑った。
そうか? そこで、現実世界に帰ったほうが単純だろ?
私は司書さんは大好きなのだが、どうもずれるなぁ。


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葉明 [MAIL] [当世高校教師気質��]

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