当世高校教師気質
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2003年01月26日(日) 『晴子情歌』

本日、パソ再セットアップ。
二回目だったのであるが、もう懲り懲りだわぁ。

本日の一作:
・『晴子情歌 上・下』(�眤七亜真慶�社)

三日間かけて、ようやくこの大作を読み上げた。
�眤悉�子が初めて「女性」を書いたということで、
�眤式ζ票圓箸靴討枠鷯錣剖縮�深かった作品であったのである。

第一感想はコレ→「能の構成だな、コレは」
一応の主人公である彰之は遠洋漁業の出る船の上で、
母から届けられた膨大な量の手紙を読み続ける。
物語は母が自らの生涯を綴った息子宛ての手紙の文面と、
それを読む彰之の側の日常とが交差するように進んでいく。
しかし、この物語の真の主人公は当然語り手である母・晴子。
能でたとえるならば、彼女がシテ。特に、前シテ。
現在の時間を生きる彰之は完全なる聞き手であって、ワキなのだ。
伴侶を失った時、晴子は突如自らの生涯を語り始めた。
その放出する感情の在り方は、前シテがワキに向かって、
自らの業を語りだす場面とどこかシンクロしているように感じる。

大正から昭和という時代を、一人の女性がどう生き抜いたのか。
力強く、真摯に生きた日本の女性像がまざまざと描かれている。
私達の世代がもはや昔話のように聞きかじってきた時代が、
膨大な量の言葉をもって、目の前に蘇るのである。
これまでとはガラリと視点や内容が変わったが、
さすが�眤悉�史、期待は裏切らないのだなぁとつくづく感心。

そうえいば、『マークスの山』待望の文庫化。
明日、大学で買ってこようかと思う。


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葉明 [MAIL] [当世高校教師気質��]

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