本日、パソ再セットアップ。 二回目だったのであるが、もう懲り懲りだわぁ。
本日の一作: ・『晴子情歌 上・下』(�眤七亜真慶�社)
三日間かけて、ようやくこの大作を読み上げた。 �眤悉�子が初めて「女性」を書いたということで、 �眤式ζ票圓箸靴討枠鷯錣剖縮�深かった作品であったのである。
第一感想はコレ→「能の構成だな、コレは」 一応の主人公である彰之は遠洋漁業の出る船の上で、 母から届けられた膨大な量の手紙を読み続ける。 物語は母が自らの生涯を綴った息子宛ての手紙の文面と、 それを読む彰之の側の日常とが交差するように進んでいく。 しかし、この物語の真の主人公は当然語り手である母・晴子。 能でたとえるならば、彼女がシテ。特に、前シテ。 現在の時間を生きる彰之は完全なる聞き手であって、ワキなのだ。 伴侶を失った時、晴子は突如自らの生涯を語り始めた。 その放出する感情の在り方は、前シテがワキに向かって、 自らの業を語りだす場面とどこかシンクロしているように感じる。
大正から昭和という時代を、一人の女性がどう生き抜いたのか。 力強く、真摯に生きた日本の女性像がまざまざと描かれている。 私達の世代がもはや昔話のように聞きかじってきた時代が、 膨大な量の言葉をもって、目の前に蘇るのである。 これまでとはガラリと視点や内容が変わったが、 さすが�眤悉�史、期待は裏切らないのだなぁとつくづく感心。
そうえいば、『マークスの山』待望の文庫化。 明日、大学で買ってこようかと思う。
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