当世高校教師気質
一生勉強 一生青春

2002年07月25日(木) 『スキップ』

院生室の大窓の外には、狭いベランダもどきがある。
普段は愛煙家達の避難所の役割を果しているのであるが、
今日はあまりの暑さにまず私が非難、風が気持いい。
K氏とぼけっとしていると、N尾女史参上。続いて、M木女史。
結局、4人で並んでお昼を食べる。あまりにも簡素なピクニック。

本日の一作:
・『スキップ』(北村薫/新潮文庫)

私の愛読書No.2のポジションを占め続けるこの作品。
なぜならば、単純に面白いというだけでなく、
国語の教師としてのあらゆる理想が詰まっているからである。
たとえば、授業の導入。
「椿」、「榎」、「柊」と続いて、「楸」・・・ヒサギと読むらしい。
私も全然知らなかったので、この時、「へぇっ」と覚えた。
「何をくだらないことを言ってるのだ」となめている生徒に、
一瞬でも「あれっ?」と思わせられれば教師の勝利である。
北村先生はきっとこういうふうに授業を進めていたのだろうなぁ。
さらに、理想的なのが教師と生徒の関係。
黙っていても生徒が声をかけ、近付いてくる教師。
かつての卒業生がピンチになると助けてくれる教師。
それは努力して得られるものではなく、その人の人間性が表れる。

初めて読んだ時は、「こんな授業を受けたかったなぁ」
今、読み返す時は、「こんな授業をやってみたいなぁ」
いずれにせよ、この本は理想で憧れの本だったりするのである。


 前世  人生  来世


葉明 [MAIL] [当世高校教師気質��]

My追加