院生室の大窓の外には、狭いベランダもどきがある。 普段は愛煙家達の避難所の役割を果しているのであるが、 今日はあまりの暑さにまず私が非難、風が気持いい。 K氏とぼけっとしていると、N尾女史参上。続いて、M木女史。 結局、4人で並んでお昼を食べる。あまりにも簡素なピクニック。
本日の一作: ・『スキップ』(北村薫/新潮文庫)
私の愛読書No.2のポジションを占め続けるこの作品。 なぜならば、単純に面白いというだけでなく、 国語の教師としてのあらゆる理想が詰まっているからである。 たとえば、授業の導入。 「椿」、「榎」、「柊」と続いて、「楸」・・・ヒサギと読むらしい。 私も全然知らなかったので、この時、「へぇっ」と覚えた。 「何をくだらないことを言ってるのだ」となめている生徒に、 一瞬でも「あれっ?」と思わせられれば教師の勝利である。 北村先生はきっとこういうふうに授業を進めていたのだろうなぁ。 さらに、理想的なのが教師と生徒の関係。 黙っていても生徒が声をかけ、近付いてくる教師。 かつての卒業生がピンチになると助けてくれる教師。 それは努力して得られるものではなく、その人の人間性が表れる。
初めて読んだ時は、「こんな授業を受けたかったなぁ」 今、読み返す時は、「こんな授業をやってみたいなぁ」 いずれにせよ、この本は理想で憧れの本だったりするのである。
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