| 2012年03月21日(水) |
今でも忘れられないこと |
今、頂き物のお菓子を食べていたんだが。 ヨックモックのシガールを見る度に思い出すことがある。
最遊記で同人生活に復帰する数年前、友達のスペースのお手伝いをしていたときのこと。 友達はその当時ポケモンで活動していたんだけど、やおい本じゃなく普通にファンサークル的な内容で同人誌出したりグッズ作ってたりしていた。 だから買いに来るお客さんも老若男女問わない感じで。 ある年の夏コミに小学生の男の子が来た。 彼は同人誌を買い、それからおもむろにスケブを差し出した。 ところがその時サークル主である友人はスペースを出ていて、勝手にスケブを受け付けていいもんかどうかもわからなかったから 「ごめんね、今これ描いてる人がいなくて……また後で来てみてくれる?」 と言ったら彼は「はい」と帰って行った。 それからしばらくして、またさっきの男の子がやってきた。 彼は今度はグッズを買って、さきほどと同じようにスケブを差し出した。 その時まだサークル主は戻ってきていなかったので 「ごめんね、まだ帰ってきてないんだ。もうしばらくしてまた来てくれる?」 と言ったら彼は「はい」と帰って行った。 しかもどうやら私が不在で別の売り子がいた時にも同じことがあったと判明した。 そうか、私以外の別の女性が来たので彼女をサークル主だと思ったのか。 その後、スペースを伺うように見ながら前の通路を何度か通りすぎる彼に気づいた時は、もう1人の売り子と一緒に「Hさん早く帰ってきてくれ」とのたうち回った。 ようやくサークル主の友人が戻ってきて、事情を説明していたら件の男の子がやってきた。 彼はまたグッズを買おうとしたので、私ともう1人の売り子は慌てて 「いいんだよいいんだよ、さっきいっぱい買ってくれたよね!」 「スケブだよね?この人だから!描いてもらおうね」 とスケブを受け取った。 サークル主の友人が男の子に「何を描きましょうか?」と尋ねると彼はとあるポケモンの名前を告げた。 友人のサークルはそのポケモンのファンクラブ的なサークル名で、そのポケモンをサークルカットに描いていたサークルは他になかった。 「……ですよねー」 もう1人の売り子と3人でハモりつつ、では30分後にということで彼は帰って行った。 友人はそのスケブに心をこめてそのポケモンの絵を描いていた。 受け取りに来た男の子の嬉しそうな後ろ姿が今でも忘れられない。
あんなに小さな男の子でも、サークルさんにスケブを描いてもらうにはちゃんと本やグッズを買ってからお願いするのが常識だと理解しているのだ。 そして彼は差し入れの品物もきちんと用意していた。 それがヨックモックのシガールだった。 溶けやすいチョコレートや飴ではなく、もちろん扱いに困る生菓子でもない。 いいセンスだ、とほとほと感心した。 親御さんの教育が良かったんだろうと思う。
なので、ヨックモックのシガールを見る度にあの時の男の子を思い出す。 あれから15年ぐらい経ってる。 彼はもうすっかり大人になっている。 今頃何をしているだろうか。
立派なヲタクに成長していることを祈る。
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