米国発 金融危機関連情報

2009年05月30日(土) 米住宅ローンの延滞・差し押さえ率、過去最悪


米住宅ローンの延滞・差し押さえ率、過去最悪に 1―3月12.97%
                     2009年5月29日 日経

 米国の景気回復は当分ないような報道が多い。そもの最たるものがGMの動向だろう。米住宅ローンの延滞・差し押さえ率も深刻でその要点を記述したい。
1、全米の住宅ローンの約8件に1件で返済が行き詰まっている
2、信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)の延滞率は24.95%、
3 、信用力の高い個人向けのプライムローンの延滞率も6.06%

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米住宅ローンの延滞・差し押さえ率、過去最悪に 1―3月12.97%
                     2009年5月29日 日経
 【ニューヨーク=山下茂行】米抵当銀行協会(MBA)は28日、2009年1―3月の住宅ローンの延滞率と差し押さえ率がそれぞれ過去最高を更新したと発表した。両比率を合計すると12.97%(08年10―12月は11.18%)となり、全米の住宅ローンの約8件に1件で返済が行き詰まっている計算になる。今後も住宅ローンの焦げ付きが高水準で推移すれば、回復の兆しも出ている住宅市況や景気全般の重しとなる恐れがある。
 住宅ローンの延滞率(季節調整値)は9.12%と前期に比べて1.24ポイント上昇。信用力の低い個人向け住宅融資(サブプライムローン)の延滞率は24.95%、信用力の高い個人向けのプライムローンの延滞率も6.06%に上昇した。前期比でみた延滞率の悪化ペースはプライムがサブプライムを上回った。
 住宅が差し押さえられた状態にあるローンの比率は3.85%で、前期比で0.55ポイント上昇した。MBAでは「不況や雇用悪化の影響で、プライムローンでの差し押さえが増加している」(主席エコノミストのブリンクマン氏)などとして、住宅ローン問題のすそ野が広がってきた点に注目している。 (16:59)

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石田ふたみ [MAIL]

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