天下無敵な過ごし方
ああ、今日も今日だねぇ。
ここんとこの円高のおかげで薔薇が安いのはありがたい
2003年02月02日(日) 深川小江戸散歩

薄曇りの日曜日、深川散策に出掛けた。目口姐さんとぼる七と 三人で。
地下鉄の永六輔出口を「咳声喉に浅田飴」と唱えながら、地上へ出た。

まずは、腹足しに蕎麦。おろし蕎麦は、ほどよく辛い大根が旨かった。
ちょいと麦酒も飲んだ。休日の醍醐味。

深川神明宮、芭蕉庵跡を見て回り、深川資料館へ。
前々から行ってみたかった資料館は、素晴らしかった。
実物大の長屋や船宿などがあり、まるで江戸の中を歩いているようだ。
照明によって時が移り、猫が鳴き、半鐘や時蕎麦の物売りの声が聞こえ、
その中を いろいろ見て回った。
たとえ模型でも等倍で感じる江戸は、映像や文字以上にわかりやすくその生活を伝えてくれる。
置いてある調度品や生活用品から その人の生業や懐具合までを推測するのも面白かった。

深川資料館を後にし、面白い土産屋で たけぞ氏への土産を買った。

更にてくてく歩き、のらくろーどへ。
丁度 歩行者天国。
入り口で 焼き鳥屋の露店 というより、そのおじさんにはまる。
各々 一串づつ頼み、それを食べながらのらくろな商店街を歩く。
ぼる七が 固太りしている犬にその串を狙われ、仕方なく少しあげた。
それでも暫く犬はついてきた。固太りの原因は そこら辺らしい。
行き交う人々から 愛嬌を駆使してちょっとずつおやつを貰っているようだ。
暫くついてきたが、信号を渡るところまでが縄張りらしく、次の獲物を求めにいってしまった。

そして のらくろ博物館。
日本の少年漫画の草分け的存在で、あのサザエさんの長谷川町子も弟子入りしていたと云う 田河水泡。
野良犬が軍に入隊し、昇進していくのだが、絵柄もどこかほのぼのしている。
もちろん、リアルタイムでは知らないのだが、祖父の本棚にのらくろなどの漫画があった。

博物館から出ると、ちょうどのらくろが商店街の散歩から戻ってきたようで、
ついつい手を振って出迎えた。

夕餉は、桜鍋。
馬肉のすき焼きと云う感じだろうか。
なんとも趣があるその店で、桜肉を口に頬張る。
甘口に仕立てた味噌がいい具合で肉と馴染む。
初心者の我々をもどかしそうに、仲居のおばちゃんがいろいろ教えてくれる。
下足番がいる珍しい店。席で会計をし、会計札を持っておじさんに靴を出してもらう。
御馳走様の声も いつもより心持ち大きい。

そんなこんなで 充実した時間は 帰宅と云う行為で幕を閉じる。

また!

是非 また小江戸散歩を〜♪


 ←もどる  いちらん  いく→


濁蔵 [MAIL] [よろず雑録帖] [店始めました]