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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
田中学院 夏休み編 「今年も恒例の、幽零寺で肝試し大会やります」 高等部2年の岡崎良介は報告した。 「ああ、もうそういう時期か。わかった。住職にアポは取っておけよ」 「はいっ。もう取ってます」 オカルト研究部の肝試し大会は一応中等部から大学部までの生徒に参加募集をするのだが、だいたい十人弱の生徒しか集まらない。身内だけが多い。 夏休みに入る前から直前まで募集をしたのだが、今年は少し多いくらいだった。 「多かろうが、少なかろうが、どっちにしろやるんだけどな」 「あ、先生、今年は優兄も参加するって。仕事休みだから」 「ふうん」 「俺は、よくわからないけど『例のアレ』について分かったからって」 「『例のアレ』?」 「上田先生に言えばわかるって言っていたけれど……」 「……わからんが」 上田は首をかしげる。はて、何か頼んでいたか?と。
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