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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
それから数日間、何事もなく過ごした。山田工学の生徒たちはあれからまだ見かけていない。 「ハル、帰ろうよ」 「ああ、もう時間だね」 放課後いつものようにパソコン教室にいた晴仁に声をかけた。彼はいつもよりもうきうきとした表情を見せている。 「まだ秀介さんいるかな?」 「兄貴たちなら、そろそろ終わりそうだぞ?」 「うんじゃあ、秀介さんところ行って来よう」 「どうしたんだ? 急に」 「個人的に調べて、個人的に教えてほしいことを教えるんだよ」 手にした情報を渡したくてうずうずしていらしく、笑みがこぼれている。しかし、そうそう世の中はうまくいかない。教室を出れば、山田工学の生徒三人が待ち構えていた。 「中野春季だな、いや、弟だな」 生徒の一人が尋ねる。 「ハル、逃げて」 「なんだい、ちょうどいいじゃないか冬季。ぜひ本人たちの口から理由を聞かせてもらおうよ」 「何言ってんだよ、ハル!」 「当事者もいるんだからさ」 さらにこちらにやってくる人影がある。春季と秀介だった。
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