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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
って、見てなかったです。初雪。 ルイは町の中を歩いていた。小さな町のため、一周するのに一時間もかからないのだが、一軒一軒を見れば、かわいい雑貨が置いてあったり、流行りらしい服が売っている店もあるので、それらをゆっくり眺めて歩いた。途中でおいしそうなケーキ屋があったので、場所と店の名前を覚えておく。あとは、町の人の会話に耳を澄ませていた。 しかしそれといった情報は入ってこなかった。この町を治める町長の存在はあるが、貴族などの話は全く耳に入らなかったし、ドラゴンが人を襲う話はあっても実際に襲われた人の話はない。 昼過ぎ頃に四人は宿の食堂に集まった。ランチは営業していないらしく、厨房には主人もいないし、女将さんは部屋の掃除をしているらしく、カウンターにはいなかった。 「どうだ?」 そう尋ねたアニムは焦ったような表情をしている。バルクもロイタスもつまらなそうな顔をしている。 「何にも」 「そうなんだよ。ドラゴンも出てこなきゃ貴族の話もねー」 「どうやらドラゴンが人を襲っているというのは噂でしかないようだ」 「私も、気をつけて聞いていたけれど、誰が襲われたっていうような話はなかった」 「……そう言えば、グオンは?」 「あやつは帰った」 アニムはグオンが乗船券を買ったのを見かけた。声をかけたら「もうすぐフォーランズへ向かう船がある大きな港へ行く船が出る」と言ったらしい。 「今日の船を逃すと一週間後らしいのでな」 「そう」 「ルイによろしくと言っておった。相変わらずな奴だなぁ」 「そうね。それよりアニム。ちょっと甘いものでも食べようよ」 「そうだな。今日はもう自由行動と行こうぜ。夜に今後の計画でも立てよう」
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