|
気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
守ろう、腹八分目。 エルフの長はルヴィアに事のあらましを伝えた。足りない部分はアニムが説明する。ルヴィアは表情を変えずに、ただ契約時に縁がある人間がこの近くにいることに関心を持ち、ぜひ会いたいと言った。 「契約と縁のある人間がまだいると思わなかった。あの時はどうしようと考えていた。エルフは長命だし、契約を必ず守る。でも人間は短命で契約を守るとは限らない。だから人間を選ぶときは人間が好きだったドラゴンに頼んだんだ。良かった。契約を知り、契約を守ろうという人間がいることは喜ばしいことだ。あいつに教えてやりたいところだ」 ルヴィアはそれからやや考えてから、ウルバに目をとめる。 「お前、どこかで会ったか?」 ウルバは一瞬どきりとしたが、思い直して首を振った。 「そうか」 「あの、ルヴィア、わかっている?」 エルフの長は二度目の訴えをした。 「すまん。まずはこっちを片付けよう。そもそも契約を破れば災いが起こるようになっているはずなのだが、契約書は人間が持っているのだったな」 「ちょっと待て!」 とガーシア。 「災い?」 「そうだ。私が動かなくとも災いが起きる」
|