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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
阿波踊りだそうです。踊りはマルルのほうが得意かしら? あと『すだち』だそうです。 アマレウ夫人から特に何も感じられなかった。もちろん、ハルツという男からも。 「エルフは知ってるかしら?」 「はい」 三人が頷いたのを見て夫人は続ける。 「森はエルフのもので、エルフは森を豊かにしてくれる。私の夫はその契約をした子孫なの。いつしか忘れてしまっていたのだけどね。でも、最近になって私はそのことを知ったのよ。昔の日記を見つけてね。売りに出されていたこの屋敷も夫の祖先が昔所有していたもので、古いせいか、いろいろ痛んでいて安くなっていたの。引退しようとしていた私は、この契約を守ろうと思ったの。生き甲斐が欲しかっただけかもしれないわね」 「では、最近獣が出ると街に依頼したのは?」 と、ウルバ。 「そんなことを誰が依頼したのかしら?」 夫人は眉をひそめた。
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