|
気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
いやはや海水温度上昇で、台風二つできちゃって、「じゃあ一緒に日本行っちゃおうか」的に27号と28号が向かっているというそれも週末に。 とにかく俺はそんな除霊師なものだから、ほとんど何もしなかった。目に見える霊たちはそんな俺をバカにするように見ていたが、それもなくなった。そもそもそんな強い霊はいない。師匠に言われた通りあの月に一度現れるのには手を出さず、手に負えそうも無いほとんどの霊を無視し、たまに多く霊が付いてきたら軽く払って、それでも付いて来たら師匠の元へ行った。 そんなある日、クラスの女子が俺に話しかけた。 「弱虫」 驚いてみたら、前に師匠から関わるなと言われた子だった。名前は磯野和花子。きっと小学生の時は『ワカメ』と呼ばれていたようだ。なんとなく。 「入学した時から見ていたわ。でもアンタはほとんど何もできない弱虫」 「残念だけど、その通りだから。俺には力がない」 「信じられない。こんなにいっぱい助けを求めているのに無視するなんて」 「お前は出来るのか?」 「出来ない。でも出来る人がやらなきゃならないでしょ!」 「残念、出来ない人なんだ、俺は」 磯野和花子はため息をついて、離れて行った。
|