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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
秋田へ行って来ます。 ポケットティッシュ 学年の間で流行っている。 街角で貰うポケットティッシュを集めるという単純なものだ。なんでも、そのカラオケ屋の広告用のポケットティッシュには当たりはずれというものがあり、当たりは香り付きらしい。 「なんだ、その香り付きって?」 「先生、これのことだよ」 女子の一人がそれを見せてくれた。見た目ははずれとかわりない。ただ、鼻先をかすめると確かに芳香剤のような香りがする。 しかしながら、そんなポケットティッシュに香りをつける等という手間をかけるだろうか、と自分もまた街に繰り出してみた。 「カラオケ屋ウタイタイでーす」 早速だが、見つかった。バイトであろう女の子がティッシュを配っている。見覚えのある女の子だった。そうだ、十年前に卒業生として送った久米田だ。 「先生!? ああ、びっくりした。先生、お久しぶりです!」 久米田は元気のよい女の子だったが、それは今も変わらず、そしてやっぱり女らしくはなっていた。ま、当たり前だろう。「将来の夢はお嫁さん!」と言っていたのだから。これはでも好都合だった。香り付きティッシュのことを聞いてみた。 「ああ、それはきっと......」 心当たりがあるらしい。しかし彼女はにやにやと笑って答えなかった。 「先生は、どう考えられますか?」 ティッシュを差し出した。香りがする。 よくよく思い出してみれば、これは妻が使っている消臭剤の香りだった。衣類に直接振りかけて、汗や煙草の匂いを押さえるものだ。 きっと、事務所でみんなで消臭剤を使っているうちに上の空いている箱に振りかかったのだろう。そう話すと久米田は「その通り」と喜んだ。 「そうだ、先生、プチ同窓会開きませんか? えっちゃんやみーこたちでちょうどそんな話をしていたんです。遠くへ行っちゃった子はまた改めて呼ぶとして、ね、いいでしょ」 まさか、こんなことで教え子に再開出来るとは。こんな嬉しいことはないかもしれない。
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