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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
スーパーのもやし売り場にて「おらもやしーおらもやしー」って流れているんだけど、以前行った時はあの「ぽぽぽぽぽーぽぽぽぽぽー」(購買促進ソングなんだそうだ)ってかかっていたんだよ。それを親に言っても信じてもらえない。家での小さな論争となっている。 夜も更けた頃、部屋にて兄弟はベッドに転がっていた。便宜上シェナが勝手に付けたクレッセとセントとしておく。 「いや、ほんとうまかったな。さすがピジョネ専属のコックだな」 弟クレッセがお腹をさすりながら言った。 「この部屋、室内に温泉をひいているんだってさ。いい部屋用意してくれたんだよ、シェナさん」 「確かに部屋は広いしベッドはキングサイズだし、条件はいいから住みたいくらいなんだけどさ」 「無茶言わない。良くしてもらっているんだけど、そういうわけにはいかない」 兄セントはゆっくり襲って来る睡魔に身を委ねつつある。 「手は抜いたんだけどなー」 「まあ、兄さんの空腹は正直すぎるんだよ」 「......」 「寝ちゃったの? いいやおやすみ」 翌朝、ゆっくり目を覚ました兄弟は朝食バイキングに挑んだ。特に弟クレッセは昨夜もたらふく食べたというのに朝食もたらふく食べた。兄のセントはシェナに説明した。 「私たちは目的があるんです。だからここに留まるわけにはいかない」 「うーん、困ったわね」 「いい部屋を用意してくれたことに関してはとても有り難いんですけれど、どうしても行かないと」 「うーん、まあ、だいたいわかったけれど、もしかしてあなたたち、命なんか狙われちゃってる?」 「だいたいそんなところです」 「ウチはね、そんな輩を入れないよう、厳重なセキュリティーシステム......まあ強力な魔法使いによる結界をはっているから、ウチにいるかぎり大丈夫なんだけれど」 「でも、それでも......」 「ええ、わかっている。大丈夫だから。私の都合であなたたちを縛るわけにはいかないし、そして、私たちはあなたたちを守る義務が出来たわ」 「?」 「この宿から一歩出れば、あなたたちを狙う輩が襲うけれど、私に任せて」
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