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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
でも箱船乗ったら変な賢者に出会った。弁当が日の丸弁当で、どうやら米や梅干しや卵焼きがある世界のようだ。もちろんタコさんウインナーも健在らしい。 「いい、ブロード。たまには痛い目見せてやる」 懐からハンカチをを取り出す。広げれば、顔を覆うほどの大きさのもので白い布地に赤い糸で刺繍がされている。 「まさか、お前、それ......」 「さすが、そうだ、まさかだ」 ブロードはそれを知っている。 「なんだよ、それ?」 おかしそうに魔族は指さして言った。油断しているようでパイルは安心した。この魔族はまだ人間から痛い目に会っていない。 「やめろ、そんなのやったら」 「大丈夫だ、ダテに魔法を受け継いじゃいない」 ハンカチに魔力を込める。ゆっくり刺繍をなぞる。もちろん刺繍、魔法文字を読みながら魔族へ向ける。とたんにハンカチが舞い上がり大きく広がった。そしてばっと急降下して魔族をすっぽり包む。魔族が暴れてもハンカチから出てこれない。 「うわー」 ブロードは感情のない感嘆を吐いた。見た目は呆れるくらいバカらしい。が、確実に魔族を弱らせた。 やがてハンカチは黒く染まり元通りの大きさになる。魔族はふらふらと出て来て倒れた。
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