|
気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
自分も何かやらないとと思うこのごろです。 魔族になり、食べるものは嗜好品となった。食べても食べなくても変わらない。空腹もあまり感じないし、満腹を感じる事もない。それゆえに味を楽しむだけの行為となってしまった。 手にした焼き菓子はなんとなく母の味がする。アニムは一口食べて何か考え事をしている。 「どうした? 食べないのか?」 「ああ、ちょっと考え事をしていた。この後のことをまだ考えていなかった」 アニムは苦笑いをした。いつもなら「南へ行ってみよう」「どこそこで問題が起きているからそこへ行こう」など次を考えているのが彼だった。 「それならゆっくり考えてから行くといい。別に出て行けとは言わない」 お茶を飲み、一つ二つと食べている。その手も緩慢となる。だんだんと考えがまとまらなくなる。 「おい、ブロード。お前は魔族じゃないのか?」 「ああ、そうだった」 アニムに横からつっつかれた。それでも頭の中はふわふわとしている。薬など効かないはずだった。しかしイリンダが以前グオンの話をしていたことを思えば、魔族に有効な何かを持っていてもおかしくない。 「私は、不老不死が欲しい。たとえそれが魔族となったとしても」 何かイリンダが不穏な事を言っている。そこで意識は途切れた。
|