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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
ここに週一で書かれる文章は即興のため、過去の文と噛み合なくなるおそれがございます。ご了承ください。 かわいいにはかわいい。しかし、鏡の向こうにいる人間を見た事がある。自分をベースにしていると言うのに。 「ブロード......」 自分の名でなく、弟の名を呼ぶ。ああなるほど、これだ。同じ名の弟の顔だ。弟はもちろん女ではないが、こんな顔している。 「さ、それなら任せてもいいだろう。いっちょかわいく頼む」 「よし、じゃあ、ちょっと目をつぶってろ」 今度はアニムのために作り上げる。彼もまた美人だ。イメージし易い。魔力を魔法に変えアニムに纏わせる。 「どうだ?」 まさに美少女という言葉にふさわしい。鏡をアニムに向けた。 「胸がでかいのは、お主の趣味か?」 エルフというのは品がないというのを前から知っていたが、開口一番それが出てくるとは思っていなかった。 「でも、まあ、おおむね良い。魔術で作っていた姿とあまり違いはない」 アニムは満足している様子だった。 次の日、イリンダが尋ねて来た。 「おはようございます」 「おはよう」 「おーすっ!」 イリンダは誰にも見つからないように入り、そしてすぐに鍵をかけた。 「その姿は魔法か?」 「ああ、まあ」 イリンダには何も言っていなかった。 「ここまで出来るなら男子寮に入れなくてもよかったな」 「男の姿で、制服着る勇気がなかったんだ」 「うん、二人とも素敵な淑女だ」 『淑女?』 ブロードとアニムは笑い転げた。
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