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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
父と近いので一緒にやっております。 週一掲載 ブロードは教会らしき建物の隣にある大きな屋敷の一室に通された。 「まずは、初めまして。私はイリンダ。ここの寮官をしている」 灯りの下でイリンダを見る。改めてみれば見目麗しい妙齢の女性だった。 「寮官?」 「ここは学校寮なんだ」 「ふうん......」 と言われても、まだよくわからない。 「ブロード」 突然名前を呼ばれて驚いた。反射的に「なんで知ってるんだ!」と怒鳴る。 「よく知っております。あなたは、人間の域を越え魔族に成り下がった人。何年も眠り糧を蓄えては目覚めると、フォーランズのグオン様から伺いました」 「......あんにゃろ」 「私はあなたを捜していた。三年前眠ろうとしているあなたを見つけた」 イリンダは淡々と告げる。 「眠ろうとしているところを?」 「そう、あなたが森の奥にある洞窟に入っていくところを見つけて、眠った後にここまで運んだ」 「じゃあ、なんだ? 俺今回3年しか寝てないのか?」 「3年3ヶ月と3日だ」 「......で、何の用なんだ?」 「あなたの魔法で人を殺して欲しい」 「冗談だろ? 人を殺人者にするな」 「いいえ、今のあなたは魔族だ。魔族が人を殺すのは我々人間が家畜を殺すのと一緒だ」 「なんなんだよ、あんたは」
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