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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
いや、一人で串焼きにしようか? 方向感覚を惑わされて、一行は海を見渡せる崖の上にいた。 「これほど酷いとは。十年前とはえらい違いだ」 マスター免許の更新は十年に一度。ヴァリーの姿はどう見ても二十代を越えていない。 「すごいね、ヴァリー」 「何がだ?」 エーコはマスター免許の更新期間を知っていたからそう言った。しかし、ヴァリーは言葉の意味はよく分からずに聞き返した。 「若くしてマスターになったのねって」 「なんだ。なんぼでも若作りはできるさ」 それよりも、と彼は切り返して、あたりを見る。景色は海からまた森の中に変わっていた。 「どうやって奴等を黙らせるかだ」
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