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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
今日は時折吹雪いておりました。 あれほど揺れがあったのに二人は熟睡状態だった。 「こっちもある意味すげーぜ」 呆れつつもブリアは毛布をかけ直した。マグナが切り落とした巨大イカの足は船員の一人によって切り分けられていた。 巨大イカの痛点である足が美味い、ということらしい。すぐに切り分け、冷気の魔法で冷凍して魔動機『冷凍庫』で保存。そうすることで帰りの乗客たちに売るのだ。もちろん、それを聞いたブリアは船員に手を差し出した。当然貰う権利があるのはマグナだが、彼の代わりに賞金を受け取った。そして、すぐにマグナに差し出した。 「ほら、賞金だぜ」 ところがマグナはそれはヴァリーに渡して欲しいと言った。 「なんでだよ?」 「今のパーティーのリーダーはヴァリーだ。その金は俺たちが冒険する為に使って欲しい」 「んな、真面目になるこたねーよ。アンタの手柄だぜ」 「では、ヴァリーに決めてもらおう」
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