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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
昨日、予約していたケーキを引き取り、一晩で三人の胃に収まりました。 「ところで、人間として君たちと過ごすとしたら、我は何としていれば良い?」 と尋ねる。まだ幼い少女の姿のガルバルト。 「同じ、ウォンテッダーでいいんじゃない?」 とルイは言った。 「いや、見習いウォンテッダーだな」 とバルク。 「ウォンテッダーなら知っている。追求者だな。人間は手に入れられないものを手に入れようとする」 やや呆れた口調でガルバルトは言った。 「必ずしも、手に入れられないものばかりを追っているわけじゃないぜ」 「小生等は一度は手に入れた。目的を果たしたのだ」 「だから、あなたも何か求めるといいわよ」 「求める? 我もそうしていいのか?」 「もちろん。だって、かのドラゴンの長、セルヴェスだってこうしてパートナーを求めたのよ」 「そうか。じゃあ、我は我のパートナーを捜すとしよう」 「そうじゃなきゃね」 「そのために、我は、君たちに付いて行く」 ファイアードラゴン、ガルバルトが人間の仲間を求め、そして旅するのはまだ先の話となる。
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