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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
もう、話終わらせたい。 無理矢理妖精を引っ張りだした。半透明な身体が壁から現れる。困惑したような顔の妖精は兄を見るなり脅えた。 「何? 人間?」 脅えつつも妖精は尋ねた。 「俺を地上に出して欲しいんだ」 淡々とした口調で言った。 「そんなんでよかったらいいよ」 妖精は少し安堵したようだった。 「なあ、お前は誰かに使われている妖精か?」 「違うよ」 妖精は嘘はつかない。兄もそれ以上は尋ねなかった。 「じゃあ、この地上に出すね」 「頼むよ」 一瞬、浮遊感を感じて地上に出る。
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