|
気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
よかったよ......。 その小屋は閑散としていて、廃れていた。人の気配はもちろんない。小屋を開けて覗けば、サビだらけの鍋が転がっている床、腐った食べ物らしきものや割れた食器が乗っているテーブル、倒れた椅子、蜘蛛の巣が掛かった天井が見える。全体的に埃だらけだった。 ある日突然住人がいなくなったような家だった。 「これ、ひと月ではこうならないわよね?」 「うん......」 悪臭が立ちこめているため、扉をすぐ閉じた。 「ここまで来て、手がかり無しかー。謎も増えちゃったし」 「......あれは多分、魔法かなにかだと思うけど」 「そうなの?」 「幻覚なら妖精たちは大の得意だから、妖精使いも出来る。あのシルクさんを......俺を狙った人、あの人もなんだか怪しいし」 「そうよね、その人、どこに行けば会えるかなあ」
|