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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
わけわからなくてすんません。 「ブロード君! ねえ、どうしたの? 起きてよっ!」 アプリが必死になってブロードを揺するが起きる気配はなかった。 「アプリさん、落ち着いて」 シルクが声をかけた。ゆっくりブロードに近づいて胸に手を置いたり、手首を持って脈を計ったりした。 「大丈夫。ただ、眠っているだけ。失った魔力を回復しているだけなの」 「そうなんだ?」 「だから、心配しないで。手を貸してくれる? 彼を上の部屋に運びましょ」 「ええ......」 アプリは感じていた。シルクが徐々に自分を取り戻して来ている。多分、取り憑かれる以前はこのように落ちついた雰囲気の女性だったのだろうと。 シルクに手を貸してブロードを二階まで運んだ。半ば彼の自室という部屋のベッドに寝かせる。 「魔力を失うと眠ってしまう体質なのね。珍しいわ、魔力が無いと死んでしまう人なのね」 「どういうこと?」 「人間には三種類あるの。魔力が全くない人。魔力があってもなくてもいい人。魔力が無ければ死んでしまう人。彼はその死んでしまう人よ。微力ながらも持ってないと回復するために昏睡してしまうの」 「そうなの」 アプリにはよくわからなかったが、シルクに尋ねた。 「私はその三種類の内、どのタイプかな?」 「あなたの魔力は感じられないわ」 「昔は魔法騎士団団長家だったのに?」 「でも、不思議ね。少しだけ魔力を感じるの。あと何か禍々しいものも感じるわ」 「さっきの人に何かされたわ。腕が......あまり右腕が動かないの」 先ほど、妖精を憑けられた彼女は腕が動かなくなっていた。妖精が抜けた今、しびれはだいぶ収まったがあまりいい調子と言えなかった。 「きっと、呪いね」 「呪い?」 「そう。そうやってあの人は私を......うっ!」 痛みが走った。シルクが頭を抱える。
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