気まぐれ日記
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2009年06月18日(木) やっぱりお持ち帰り

 持ち帰りたくない代物 お仕事





 商人と思われた男は旅の傭兵だった。傭兵兼商人という肩書きらしい。
 「傭兵もまあ、商売の一部だ」
 男は礼を言って店を出た。他に宿をとっているらしい。
 「さてと、お前の話をしたいところだが、もう夜も遅い。明日の朝にでも話そうか」
 「わかった」
 「そうね。おやすみなさい」
 二人は席を立ち、二階へ上がって行った。二人を見送りレイヨンはそっとため息をついた。
 「なあ、どう思う?」
 などと赤い刀身の剣に語りかける。剣は何も言わない。

 翌朝早く起きたのはアプリだった。レイヨンもまだ起きてない。朝の散歩をと思い、サンディアの街を歩く。街は静かで小鳥のさえずりだけが響いてた。開店している店はなく、パン屋すら開いていない。ただ朝の日差しがまぶしい。歩いている人もいなかった。
 彼女は散歩を続ける。年老いた女が歩いていたので挨拶をした。
 「お嬢さん、旅のものかえ?」
 老女はにこやかに挨拶を返して言った。
 「はい」
 「そうかえ。こんなところによく来たね」
 「こんなところ?」
 「ここはジョウロフェンツァから離れているからね、治安も悪いんだよ。それに気味の悪い話も聞くし」
 「気味の悪い話?」
 「そうだよ。あそこの宿があるだろ?」
 レイヨンの宿を指す。
 「あそこに通っている青年がいつまでたっても歳を取らないんだよ。あたしゃ過去に何度も見たが、まったく変らんのだよ。ありゃあ、人間じゃないのかもね」
 「......そうなんだ」
 それから老女と別れてレイヨンの店に戻った。


草うららか |MAIL

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