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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
ちょっとしたことで頭ごなしに怒られた。 ただし、夫婦げんかして負けたこの無い母だった。けんかの後の朝は母は必ずアップルパイを作った。 ブロードはそれを思い出し、苦笑いする。 「で、君の兄さんは何を望んでるんだろう」 「さあ、わかんないけど。でも、あなたを助けたかったからよ。そうだわ! あなたはどうして川に流されていたの?」 「え? 流されていた?」 「そうよ、あなたはこの近くの河原で倒れていたのよ。怪我は、あなたに憑いている妖精が治したらしいからわからないけれど」 「......あんまり覚えてないんだ。宿があってそこに泊まってそれから......」 そこにナイロが入って来た。 「あの河原に流れ着いた遺体には皆首もと傷があった。最初は噛み傷かと思ったけれど、フォークのようだ」 「兄さま! それ、本当」 「君のは妖精が治してくれたようだ。ここに流れ着いた時には無かった」 「......」 「あまり覚えていないは、仕方が無いかもね。薬でも飲まされたのかもしれない。その宿とやらに行ってみようか?」
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