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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
のローザが腹立ちます。 部屋にはお茶の香りとアップルパイの匂いがしていた。その匂いも窓からの風で緩やかに薄まる。 「はい、どうぞ」 アプリは切り分けたアップルパイとお茶をトレイにのせて差し出した。 「ありがとう......えと」 「アプリ」 「ありがとう、アプリさん」 「どういたしまして」 手づかみでアップルパイを持ち上げてかぶりつく。さっくりとしたパイ生地にとろりとした適度に甘くそれなりに歯ごたえを残したりんごジャム。 「うん、おいしい」 「よかった。アーサの得意だからね」 「アーサ?」 「ううん、こっちの話。それよりも、ねえ、ブロード君。兄さまの知り合いなの?」 「まさか」 「そうよね。でもなんで兄さまはあなたの名前わかったのかしら?」 「ああ、資料があるんだよ。俺の父さんもじいちゃんもここで働いていた。ずっと昔の話だけど」 「本当にあなたは何者なの?」 「魔法使いって思ってるだろうね。君の兄さんは」 ブロードはお茶をすすった。
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