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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
おなか でるでる D 一行は街に着いた。街の入り口付近のその店は、大きな宿屋だった。中に入るとグオンの母親は受付に顔を見せる。 「お、奥様、ご無事でしたか。どうぞ、こちらへ! 君、ここを頼むね」 若い店員に受付を任せて初老の男性は皆を部屋へ案内した。 「今日はここでおくつろぎください。いろいろと心配事はございましょうが、ここで落ち着いて考えても構いませんから」 「ありがとう、ニルディ」 「何か御所望がありましたら、わたくしの方までお願いします。出来うる限り対応しますので」 「わかりました」 ニルディが出て行った後、グオンの母は口を開いた。 「まずは皆様にどうお詫びしたらよろしいかしら。本当に申し訳ありません」 そこにグオンがも口を挟める。 「私の兄は、野心家だった。この国はおろか他の四国も支配しようとしていた。それを止めようとした私は兄に殺されかけた。そうでなくとも、回りをじわじわ暗殺していったのは兄だった。さすがに母には手を出さなかったらしい。私は母に殺害されたとして母は私を逃がしてくれた」 そして、たどり着いたのはフォーランズで、ベグゼッドらに助けられた。 「グオンを逃がして数ヶ月後、手紙が届いたわ。差出人は不明だったからフリエルには気づかれなかったけれど、グオンからだったわ。フォーランズ王が代筆してくださっていたの」 それから、ベグゼッドとバネッタの手を握って言った。 「本当にありがとう、私の息子を助けてくれて、本当にありがとう」
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