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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
長い人生で、そんなこともありますよ。 カシスもバネッタもベンチに座り直した。そして、オフィーリスは口を開いた。 「私は、魔族なの」 「......」 「......はい?」 「魔族なの。まず、これを前提として聞いてね」 「......魔族って、あの魔族?」 「あのが指す言葉がわからないけど、魔族よ」 「魔族って、大昔に滅んだっていう?」 「滅んではいないわ。この世界の魔族はただ一人、ティママンだけだったのよ。ティママンの伝説は知っているの? 伝承が間違っているのかしら?」 バネッタがようやく口を開いた。 「知っている。『英雄、ティママンは全ての魔獣と戦い、そして最後の魔獣を相手に共倒れとなった』となっている。『魔族はティママンにより退けられた』ともあるな。地域や時代の差はあるが大方は同じだ」 「そう、だけどティママンは魔族。それも私と同じく古代からある魔族。身体は消えても精神はどこかにいるのよ。多分、あなた。カシスの中にいると思うんだけど」 「俺?」 「だって、その剣抜いたでしょ? ブラニスのところで」 カシスが剣を見る。 「そうだけど」 「ああ、もう、何やっているの? ティママン」 「......オフィーリス姉ちゃん、なんだかよくわからないけどさ。ベグゼッドのところに連れて行ってくれよ。オフィーリスならわかるだろ? 魔族なんだし」 「......大丈夫よ。ベグゼッドならもう見つけているもの。そうだった。ごめんなさい。あなたたちは、もう巻き込まれてしまっているだものね。ティママンを探す事で頭がいっぱいだったわ」
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