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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
ゲームはじっくりってほどでなくだからと言ってゆっくりというわけでもなく。 「俺も、それ食べたい」 「あっち」 カシスは売っている露店を指差した。 「好きな物選んで来いよ。俺、この先の公園にいるからさ」 「うん」 「ついでに飲み物買って来て。俺の分も」 「分かった」 カシスと別れて、ベグゼッドは混み合う通りに割入って行った。どれも魅力的な匂いを発しており、迷ったあげくカシスと同じ物を選んだ。そして、飲み物を買って公園に向かおうとした。 「!」 急に後ろ襟を捕まれて路地に引っ張り込まれた。 ガラの悪い十代後半から二十代の三人の男たちに囲まれた。 「兄ちゃん、金もってねー?」 「俺たち、祭楽しみたいんだけどよー、先立つものがなくてね」 ベグゼッドは思う。 (ああ、これがカツアゲというものか) 「悪いけど、俺も金はない」 「おいおい、そういうものを買っておきながら、金が無いって、どういう事だ?」 「これを買ったらもう無くなったんだ」 本当の事だった。小遣いはあるが城に置いてある。沢山の金を持ち歩くな、とグオンから言い聞かされた。 「ふざけんな!」 男の一人がベグゼッドの胸ぐらを掴む。 「おいおい、ふざけてんのはお前等だろ」 声は上から聞こえた。 「子供一人に大の男三人。割が合わねえな」 その声の主は屋根の上から飛び降りて来た。
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