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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
いやね、つい三日ほど前に気づいたんだけど、金曜日休みだと思ってた。カレンダーに勘違いして休みって書いてた。なんでだ。 ベグゼッドが本を読み終わる頃、鐘が鳴った。 「昼飯だ」 「昼飯? 昼飯の時間になると鐘が鳴るようになってんの?」 「ああ、時間通り食ってもらう為に」 オリオからも釘を刺された。「遅刻しないように」と。 食堂へ行くとオリオとハイネーケはもう席に着いていた。 「あれ? グオンは?」 「グオン殿は、用事があると城を出てますよ」 きっと、メイドを誘って食事にでも出たのだとベグゼッドは思う。 「さ、席についてください。もう時間ですから」 簡単な昼食を済ませ、カシスとベグゼッドはまた城の散策をすると言って食堂を出た。 「やれやれ、落ち着きのない子だちだね」 そういうオリオは茶を飲んでいたが、ハイネーケはどこかつまらなそうにしていた。 地下室は二階の一番端の部屋の階段を降りるとあった。 「暗いな」 一旦、上へ戻りランタンを手にして戻った。 「カシス様」 「わっ!」 声を掛けたのはラナだった。 「脅かすなよ、ラナ」 「それは申し訳ありません。ですが、こんな地下室で何をしてらっしゃるのですか?」 「何って、別に。ベグゼッドが見たいっていうから。ラナこそ、なんでここに?」 「私は料理長に頼まれて、料理用のワインを探していました。ここは埃っぽいですし、ほどほどにしておいてくださいね」 「わかってるって」 「では、お気をつけて」 そう言うと、ラナは地下室を出て行った。 「ああ、びっくりした」 「......彼女、明かりを持ってなかったね」 「それがどうした?」 ベグゼッドは口を濁らせてから「別に」と言った。明かり無しでは、とてもワインの区別など出来ない。
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