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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
当初は「ミスター土方コンテスト」だったらしい。しかし、それにも関わらず、女性の方が優勝した年があり、「ミスター」が取れたと昨日の朝ラジオで聞いた。 「さて、練習練習」 オリオはカシスに練習用の剣を渡した。ベグゼッドは離れているようにと言われ、指された位置に座る。 「ちょっとだけだぜ、オリオ兄。ベグゼッドもいることだし。客人を退屈にさせるのはビアソーイダ流儀じゃないからな」 「わかってるよ。私だって、本の続きが気になるからね」 「だったら、本読んでいればいいだろ」 オリオは持っていた本をベグゼッドに預けていて、興味が本にいっていた。ビアソーイダ城の歴史とあり、ページをめくる。 「じゃあ、こちらから行くよ!」 オリオが剣を振り上げる。 剣の交わる音が響く中、ベグゼッドは本に夢中になっていた。 「危ない!」 声がかかり、身体ががくんと倒れた。カシスが突き飛ばしていた。練習の剣がベグゼッドが座っていたあたりの床に落ちている。刀身が木で作られていたが、当たればもちろん、痛い。 「怪我はありませんか?」 オリオが尋ねる。ベグゼッドは首を振った。 「良かった。怪我をさせたとあっては、あなたのお父上になんとお詫びをしたらいいか......」 「じゃ、ここまでだな」 「そうですね」 オリオはベグゼッドから本を返してもらおうとした。 「それを読んでいるのですか?」 歴史の本だった。ベグゼッドが指を挟めていたので、オリオはそう尋ねる。 「あ、はい」 「あなたも本は好きのようですね。じゃあ、それはお貸ししますよ」 「いいの?」 「ええ、私も本の虫ですから」 「ありがとう」 「城の散策は構いませんが、お昼には遅れないように、カシス」 「わかってるよ」
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