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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
昔々、悪魔狩りって漫画を読んで、なんかおかしいなって思ったら、一つ巻を飛ばして読んでいた事がありました。 風呂は後にしようと二人は暗い城の中をランプの明かりだけ頼りにして歩いた。 「ここ、昼間図書館だったよね」 「まさか、入るつもりじゃないだろうな。だけど、夜はここ閉鎖してんだ」 「なんで?」 「火気厳禁なんだって、オリオ兄が言っていた」 明かりがなければ本は読めない、しかし明かりとなるものは火だ。火種となるものを多量の本のあるところに置きたくない気持ちがベグゼッドにも分かった。 「じゃあ、今夜は諦めるよ」 「その方が賢明だよ。オリオ兄はああ見えても恐い所があるんだ」 カシスはひっそり言う。博物館もあったらこちらの扉も閉まっていて鍵がかかっていた。 「部屋に戻るか」 「そうだな。まだメイドたち、風呂入っているだろうし」 グオンがどういう顔でメイドたちと風呂に入っているかなど、想像もしたくない。 (まあ、普段通りだと思うけど......) と、ベグゼッドは思う。 「おや、お二人とも。夜の散歩かな?」 別のランプの明かりがこちらを照らした。オリオだった。宴会にはいたが、あの混乱の中をどうやって切り抜けていたのかベグゼッドはわからなった。実は毎年の事なので広間の隅でゆっくりとあらかじめ取り分けていた料理を食べていた、というのが真相なのだが。 「風呂に入ろうとしたらさ、メイドたちが入って来て」 「ああ、なるほど。それなら、部屋の風呂に入るといいじゃないか」 「広い風呂を独占するっていう醍醐味がないだろ」 「だけど、ベグゼッドはそうでもないみたいだよ」 ベグゼッドがあくびを噛み殺していた。慣れない船旅の疲れがそうさせていた。
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