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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
近頃の陽気で、桜が咲きました。 狭い階段を上るとまた扉があり、それをカシスは開いた。そこからは幅広く長い廊下が続いていた。廊下の両側には等間隔に扉が並んでいる。階段の扉を閉めると、それも同じ並びにあった。方向感覚や記憶力が優れているとしても、一度でその扉の位置を覚えられないだろう。 「こっちだ」 カシスは指を指した方向は更に幅の広い廊下へ続いていた。 「謁見の間だ。親父がいる。規則だから、とりあえず午後三時までは謁見の間にいなけりゃならないんだ」 休日以外の日は、午前九時から午後三時まで。昼食もそこで済ませる。 大きな扉の前に立つ。古めかしいが金属は錆びてない。手入れがいいのだろうとベグゼッドは思った。 カシスはノックをした。そして耳を澄ます。 「はいりなさい」という小さな声がした。 「コレやんないと、親父寝てるときあるんだ。側近が起こしてからじゃないと入れない」 取っ手に手をかけて、力を入れる。 「ただいま。親父」
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