|
気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
昨日の続き。 浴場の方から悲鳴が聞こえた。これが女性の声であるならグオンはすぐに駆けつけるのだが、気にせず本を読み出している。 「カシスの声だよね」 ベグゼッドは立ち上がった。光の正体が虫と知ったので、もう恐くもない。脱衣所に向かうとカシスは震えながら着替えていた。 「出た」 「あれは発光虫なんだってよ」 「だから、出たんだ」 「もしかして、虫嫌い?」 カシスが頷く。 「アレ、嫌だ。恐い。カサカサいってんのもブンブンいってんのもダメ。表情がない。足が無駄に多いのもダメ。目も恐い」 ぶつぶつとカシスは呟く。 「分かったから、もういい。ここを出よう」 青ざめたカシスの手を引き、部屋に戻った。
|