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気まぐれ日記 DiaryINDEX|past|will
だけ霜が降り、凍り付く。サイドは大丈夫なのに。 誕生日と来客ということで、テーブルには豪勢な料理が並んだ。どれも開国記念日などでしか食べられないものや誕生日でないと食べられないものだった。 それだけ普段は質素に暮らしている。それが王族だった。 「これ、何?」 カシスが物珍しげに一つ手に取った。パンのようなものだった。 「それは俺の好物だったんだ。今はこっちの方が好きだけど」 と、ベグゼッド。普段も食べているものだったが、小さい頃好きで料理長にせがんで作ってもらっていたものだった。以後、誕生日となると必ず出される。 「甘い。何入ってんだ? この黒いの?」 「豆を甘く煮て少しつぶしたものをパンにしたものだよ」 バネッタはそれを黙々と食べていた。 「今日は他の料理もあるから、小さめに作ってもらっているんだけどね」 「こっちは?」 ベグゼッドが今好きだと言ったパンを指す。 「ああ、そっちはカレーだよ。カレーパン」 手のひらよりも小さなカレーパンを一つ取って口にした。 「最近、甘い物より辛いものの方が好きなんだ」
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